えっちゃんのブログ

「死んで楽になりたい」・・・老いとは・・・傾聴とは

「死んで楽になりたい」・・・老いとは・・・傾聴とは えっちゃんのブログ
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寝たきりの高齢者から何度も聞いたことがある言葉・・・「死んで楽になりたい」「早く死にたい」「早くお迎えに来てくれないかな」
切ないですよね・・・でも、高齢者からよく聴く言葉です。

実家の母からの突然の電話・・・。
「早く死にたい」
また、姉と喧嘩したのか・・・思ったが、母の話に耳を傾ける。

私ってボケたんか?

えっちゃん
えっちゃん

まぁ・・・年相応の物忘れはあると思うけど、世間の89歳と比べたらしっかりしていると思うけどな・・・。

裕美(実姉:仮名)が私をボケ扱いするんのよ!

えっちゃん
えっちゃん

何かあったの?

 

私の部屋からお金が無くなってな・・・私の部屋に入るのは裕美だけだから、裕美が取ったに違いないと思うのよ。
それで、裕美を問い詰めたら、私がボケたと言い始めて・・・明日、精神病院へ連れて行くって言うのよ!
最後には、あんたとは暮らせん!もう、あんたなんか知らん!勝手にしてって言われて・・・。
情けなくて・・・情けなくて・・・。

 

夕べな・・・眠れんし・・・もう死んだ方がええかと思って、深夜に家を抜け出したのよ。
父ちゃんの墓へ行って、そこで死のうと思ってな・・・。
そこで、早く父ちゃんに迎いに来てってお願いしたら、父ちゃんの側に行けるし・・・。
睡眠薬も持ってるし、薬とお酒を一緒に飲んだら・・・そのまま凍死できると思って・・・。

そしたら、雪道を20分くらい歩いたところで、深夜勤務しとる隣の兄ちゃんが車の窓から声かけてきて、自宅に連れ戻されたのよ。
それで、また、裕美に怒鳴られて・・・。

えっちゃん
えっちゃん

そうね・・・母ちゃんはボケてもいないし、しっかりしてる。
きっと、裕美ちゃんが勘違いしてると思うから。
今度、コロナが落ち付いたら、会いに行くから・・・
一緒に美味しいもの食べに行こうね!

 

母はボケてなんかいない。89歳にしてはしっかりしてる。死に方まで知ってる。
母との電話は1時間以上も続いたが、最後は、孫の話やらひ孫の話やら・・・落ち着きを取り戻しました。

その日の夜、今度は、姉から電話があった。

もう、母ちゃんの面倒なんかみたくない!
あんな人とは一緒に暮らせないわ!

と泣き叫びながら訴えてきた。
かなり感情的になっているのが声のトーンで分かった。

姉の話は2時間にも及んだ。

母が深夜に出掛けたことや、泥棒扱いされたこと、トイレを汚したり、失禁したこと、鍋を焦がしたこと・・・等々。
話の殆どが愚痴だったが、母を姉だけに任せている罪悪感もあって、申し訳ない気持ちでいっぱいになった。

最後は、「聞いてもらってすっきりしたわ!心配かけてごめんね。
限界が来たら連れて行くかもしれんから・・・。」と電話を切った。

母も姉もお互いに私に電話を掛けたことは一切言わない。
私も母と話したことや姉と話したことは一切言わない。
母と姉は私に話したいだけ・・・私は聞き役に徹する。
ただ・・・ただ・・・聞き役に徹する・・・二人が心穏やかになるまで・・・。

母は、私が結婚して実家を出てからは、姉夫婦と孫二人の3世代同居で生活していました。
孫の面倒をみながら、65歳まで現役で働き、仕事を辞めてからは、父と二人で全国を旅して、老後を楽しんでいた母でした。

孫も成長して独立すると、父、母、姉、義兄の4人暮らしとなり、父が他界した後は、母と実姉夫婦の3人で暮らしています。

母は、家長であった父が亡くなったこと、転倒によって大腿頸部骨折で2か月入院したことなどで、生活は一変したのです。

母と実姉の立場が逆転したのです。

薔薇のライン

加齢とは、生体物が年を取る過程で自然におこる全ての変化を言い、老化とは、生涯を通して生じる加齢の全過程の最終期を言います。
つまり、老化は成長から成熟、衰退へと避けることの出来ない変化の過程における成熟期以降の退行性変化をおこした状態のことです。

老いの自覚は、疾病や視力低下、難聴、心身の不調、心理・社会的問題(代替わり)等人それぞれです。

老いを感じるおばあさん

老いを受容するということは、過去を振り返り、現実をよく認識して、いまの置かれている状況の中で自己を肯定的に受け止めて、これまでの経験や知恵を活かしながら、これから先の人生を送ることが出来ることです。

高齢者は、流動的知能と言われる、記名力や計算能力(50~60歳代以降に低下)は、低下していく半面、結晶的知能は、教養とのかかわりが深く、これまでの人生で積み上げられてきた言語や知識は、高齢になっても低下しないのです。

また、自己中心性・猜疑心・保守性・心気性・多愁訴性など性格の変化も見られ、意思や感情の変化として、不安・抑うつ状態・心気状態・妄想状態になることも多く見受けられます。

老いを理解し、高齢者の心の声に耳を傾ける。

傾聴」とは、ただ「聞く」のではなく、その奥にある気持ちを酌み取りながら、耳を傾け「聴く」ことをいいます。
受容」とは、対象者の言葉や感情について否定も肯定もせず、ありのままに受け入れることをいいます。
そして「共感」とは、その気持ちを理解して温かく寄り添うことをいいます。

「死んで楽になりたい」

死にたいぐらい辛い思いをしているのに・・・

「そんなこと言わないで・・・」

と否定する。

それは

自分が聴きたくないから。

「暖かく寄り添う」

って・・・言葉でいうほど楽じゃない。

聴く覚悟が必要です。

 

傾聴 寄り添うということ

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