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独居高齢者を支えるために

独居高齢者を支えるために えっちゃんのブログ
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この日の朝も、いつも通り子供たちを見送り、職場に向かうため車に乗り込みました。
職場まで十数分の距離ですが、いつも通り時間に余裕を持って職場に向かうと、大きな橋の歩道にひとりの老女が敷物の上に座っていました。
どうしたのかと気にはなりながらも、車が多く停車できず、そのまま職場に行きました。

一応、警察に連絡し、現場へ出向いて頂けるよう依頼をしました。
その一時間後、市役所から連絡があり、認知症の老女を預かって欲しいとのこと。

陸橋の下にうずくまっていたおばあちゃん

しばらくして、私が二時間前に橋の上で見かけた老女が、警察官と市役所の担当者と施設にやってきました。
大きな紙袋二つと、風呂敷包みが一つ、風呂敷包は抱きかかえるように持っていました。
白髪の小柄な老女は、名前も、住所もわかりません。
何を訊いても「はい」と返事をするだけです。

警察官と市の担当者が立ち会い、荷物を確認していきました。
大きな袋には鍋や湯飲み、洗面器、洋服などが入っており、風呂敷には、新聞紙に包まれたお札が出てきました。
お札は、今では見ることの無くなった、聖徳太子の一万円札や五千円札、伊藤博文の千円札、稲垣退助の千円札・・・合計で5百万円以上にも及びました。
老女と手荷物は全て、施設で預かることとなり、警察と市役所で老女の身元を探し出すことになったのです。
手掛かりは、お札が包まれていた新聞紙だけ・・・。

旧札で500万円ほど持ち歩いていたおばあちゃん

四日後、老女の実兄と名乗られる方が、京都から迎えに来られました。
老女は、現在83歳。五年ほど前に夫を亡くし、子供はなく、東京で一人暮らしだったとのこと。
「何故、千キロも離れたところへ来たのか理解できません。」
「自分も高齢になりどうして良いかわかりませんが、先ずは、東京へ連れて帰ります。」と言って施設を後にされました。

近年、少子化や核家族化、高齢化などが相まって、一人暮らしの高齢者が増加傾向にあります。
数十年前までは、地域における近所付き合いなども活発に行われていましたが、最近ではこうしたつながりや、家族関係ですら希薄なケースが都会を中心に増えてきており、孤独死の数も増加傾向にあるのが現状です。

元気なおばあちゃんと独居おばあちゃん

しっかりと自立して元気に暮らしている高齢者が多い一方で、健康面など不安を抱えながら一人で暮らしている方もいます。いまは元気でも、年をとればとるほど体力は衰えていくので、何かと不安要素は増えていきます。また、離れて暮らす家族の立場から、高齢の家族の生活ぶりを不安に感じている方もいるのではないでしょうか。

高齢になっても健康で安全に一人暮らしを続けていくには、周囲からの何らかの配慮や支援が必要です。
現在、介護保険によるサービスに加え、多くの自治体では一人暮らしの高齢者への支援を提供していますが、自治体のそうした支援を利用したい場合は、高齢者本人や家族が本人の住む市区町村の窓口に相談するのが基本になっています。

高齢者が無事に一人暮らしをしていくために注意したいことをまとめておきます。

【健康を保つ】
また自分がやるべきことの道筋が見え、介護が始まった時にも慌てることなく対応ができ、心の負担も軽くなることでしょう。
毎日、3食バランスの良い食事を摂りましょう!
高齢になると、免疫力や抵抗力も低下します。低栄養による体力低下や病気を防ぐためには、バランスの良い食事を接種することが基本です。
また、食事中の窒息などの事故を防ぐための工夫やそうした事故の早期発見、実際に毎日きちんと食事をしているかの確認も大切です。

【人との交流】
定期的に家族と連絡を取る、近所の人と挨拶を交わす、定期的に出かける場所をつくるなど、つねに誰かとコミュニケーションを取ることは「生きがい」といった意味でも大切なことです。
人とのつながりを保ち、つねに安否確認ができるようにしておき、緊急時にすぐ連絡が取れるよう、見守りや安否確認の体制づくりも大切です。

【怪我や病気の予防】
高齢者になると、転倒がきっかけで骨折など大けがになることが多く、回復に時間がかかり、そのまま寝たきりになることもあります。
先ずは、転倒を防ぐことですが、万一転倒事故があった時や急病の際に早期にかけつけ対応することが重要です。
事故に備えた緊急通報システムの設置、必要に応じてバリアフリーリフォームや杖などの使用を検討します。
介護保険が利用できる住宅改修(手すりやスロープ)なども利用すると良いでしょう。

ひとり暮らしで困っている時は、各自治体にある地域包括支援センター(保健師、社会福祉士、主任介護支援専門員を配置)で相談に乗ってくれます。
地域包括支援センターとは、介護・医療・保健・福祉などの側面から高齢者を支える「総合相談窓口」です。
地域包括支援センターを上手に活用することができれば、早い段階で介護予防に着手でき、介護そのものを遠ざけることができます。
専門知識を持った職員が、高齢者が住み慣れた地域で生活できるように介護サービスや介護予防サービス、保健福祉サービス、日常生活支援などの相談に応じており、介護保険の申請窓口も担っています。

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